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「SESはやめとけ」「客先常駐は地獄」——IT転職を調べ始めると、こういう声がすぐに目に入ってくる。
正直に言うと、ぼくもIT業界の知人から「最初のSESで消耗して、1年で辞めたくなった」という話を聞いたことがある。でも一方で、「SESで3社経験してスキル幅が広がった」「客先常駐のおかげで大手企業の開発現場を見られた」という声もある。
結論から言うと、SESは「やめとけ」ではなく「選び方を間違えるとキツい」が正しい。副業でWeb制作をやっているぼくの視点から見ると、SESの構造を理解した上で使えばキャリアの踏み台になるし、理解せずに入ると搾取される側になる。
この記事では、「SES やめとけ」と言われる具体的な理由を整理した上で、それでもSESを選ぶべきケースと避けるべきケースの判断基準を、副業3年目のぼくなりにまとめていく。
この記事を書いた人
くじょう|32歳・都内勤務の会社員(事務系・年収480万)。副業歴3年。最初の2年は試行錯誤で消耗、3年目から月3〜5万円の副業収入が安定。慎重派で調べてから動くタイプ。IT業界の知人複数から転職リアル話を収集中。
この記事でわかること
- SES(客先常駐)の仕組みと「やめとけ」と言われる7つの理由
- SESで消耗する人 vs うまく使ってステップアップする人の違い
- SESを避けるべき人・活用すべき人の判断基準
- SESから自社開発・受託開発に転職するための具体的な手順
- 未経験30代がSES以外でIT業界に入る方法
SES(客先常駐)の仕組みをまず理解する
「やめとけ」の話をする前に、まずSESの構造を押さえておこう。ここを理解していないと、なぜ問題が起きるのかが分からない。
SESとは何か
SES(System Engineering Service)は、エンジニアをクライアント企業に派遣して技術サービスを提供する契約形態のこと。エンジニアはSES企業に雇用されながら、クライアント企業のオフィスで仕事をする。
イメージとしては「技術者の派遣」に近いけど、法律上は「準委任契約」なので派遣とは扱いが異なる。ただし実態としては、客先の指揮命令を受けて働くケースが多く、「偽装請負」のグレーゾーンに入っている企業もある。
SESのお金の流れ
ここが一番大事なポイント。SES企業のビジネスモデルを数字で見ると:
| 項目 | 金額(月額) |
|---|---|
| クライアントが払う単価 | 60〜80万円 |
| SES企業の取り分(マージン) | 20〜40万円(30〜50%) |
| エンジニアの手取り | 25〜40万円 |
クライアントが月70万円を払っていても、エンジニアの年収は300〜480万円というケースが多い。この「中抜き構造」が、SESが批判される最大の理由のひとつになっている。
「SES やめとけ」と言われる7つの理由
SNSや転職サイトの口コミから、否定的な声を7つに分類してみた。
理由①:年収が上がりにくい構造
先ほどのお金の流れで見た通り、マージンが30〜50%取られる構造がある。自分のスキルが上がっても、単価交渉は自分ではなくSES企業が行うため、年収の上がり幅がコントロールできない。
ぼくのIT知人Aさんは、SES歴3年で年収が360万→390万(+30万)。同時期に自社開発に転職したBさんは、360万→520万(+160万)。この差は構造的なものだと感じる。
理由②:スキルが偏る・選べない
どの現場に配属されるかはSES企業の営業が決める。本人がPythonを学びたくても、Excel VBAの案件に回されることがある。キャリアの方向性を自分でコントロールしにくい。
理由③:帰属意識が持てない
クライアント企業のオフィスで働くけど、そこの社員ではない。飲み会にも呼ばれない、社内イベントも対象外、評価は客先の担当者からSES企業に伝言ゲームで届く。「どこにも所属していない感覚」が精神的にキツいという声は多い。
理由④:現場ガチャがある
配属先によって待遇も環境もまるで違う。ホワイトな大手企業の開発チームに入れることもあれば、残業月40時間超の炎上プロジェクトに放り込まれることもある。これが運次第というのが「やめとけ」の声につながっている。
理由⑤:多重下請け構造
SES業界には「2次請け」「3次請け」がある。元請け→1次SES→2次SES→エンジニア、という構造になると、マージンが2回3回抜かれて手取りがさらに下がる。面接のときにこの構造を確認しないと危険。
理由⑥:スキルアップの機会が自己責任
自社開発企業なら社内勉強会や技術研修が充実しているケースが多い。でもSES企業は「待機中にeラーニングを受けてね」程度のサポートしかないことも。スキルアップは基本的に自分でやるしかない。
理由⑦:退場リスクがある
クライアント側のプロジェクトが終了すると、次の配属先が決まるまで「待機」になる。待機期間中も給与は出るけど、評価には影響する。景気が悪くなると真っ先に契約を切られるリスクもある。
| 比較項目 | SES | 自社開発 | 受託開発 |
|---|---|---|---|
| 年収レンジ | 300〜480万 | 400〜700万 | 350〜600万 |
| スキルの方向性 | 現場次第 | 自分で選べる | 案件次第 |
| 未経験の入りやすさ | 入りやすい | 難しい | やや難しい |
| 帰属意識 | 低い | 高い | 中〜高 |
| 安定性 | 景気変動大 | 比較的安定 | 案件依存 |
7つの理由を並べたが、ぼくのIT知人Dさん(SES歴3年→自社開発転職)に聞くと「全部当たってる。でも一番キツかったのは③の評価の不透明さ」と言っていた。客先で成果を出しても、評価するのは自社の営業担当。現場を見ていない人に評価されるストレスは想像以上に大きいらしい。
一方で、SESの「やめとけ」論にはバイアスがかかっている面もある。SNSではネガティブな体験談ほどバズりやすく、「SESで満足して働いている人」は声を上げない。実際、SES経験者の中には「案件ガチャで当たりを引いて、大手企業のシステム開発に参画できた」という人もいる。Dさんも「最初の1年は良い案件で、大規模システムの設計を経験できた」と言っていた。
それでもSESを選ぶメリットがある3つのケース
「やめとけ」ばかり言っていても判断材料にならないので、SESがプラスに働くケースも整理しておこう。
ケース①:未経験からIT業界に入る最初のステップとして
自社開発企業は未経験者をほぼ採用しない。でもSES企業は「未経験OK」の求人が多い。IT業界に入ること自体がゴールなら、SESを「1〜2年の修行期間」と割り切って使うのはアリだと思う。
ぼくのIT知人Cさんは、30歳未経験でSESに入って、1年半でAWSとDockerの実務経験を積んだ後、自社開発企業に年収100万アップで転職した。最初から自社開発を狙っていたら、書類選考で全滅していただろうとCさんは言っていた。
ケース②:多業種の開発現場を短期間で経験したい場合
SESは3ヶ月〜1年単位で現場が変わる。金融、医療、ECなど、異なる業界のシステムを短期間で経験できるのは、SESならではのメリット。ゼネラリスト志向のエンジニアには向いている。
ケース③:地方在住でIT企業の選択肢が少ない場合
自社開発企業は東京・大阪に集中している。地方だとSES企業しか選択肢がないケースも多い。リモートワーク可のSES案件を狙えば、地方在住でも実務経験を積める。
特に3つ目の「フリーランスの下地作り」は見逃されがちだが重要。SESで複数の現場を経験すると、「Java案件の相場は月60〜80万」「AWS案件は月70〜90万」といった相場感が身につく。この情報はフリーランスとして独立する際の単価交渉で武器になる。
SESで消耗しないための5つのチェックリスト
もしSESに入ることを決めたなら、入社前に必ず確認してほしい5つのポイントがある。
入社前チェックリスト
- マージン率を開示しているか? → 開示しているSES企業は信頼度が高い(還元率60〜70%が目安)
- 2次請け以下の案件がないか? → 「元請け案件のみ」と明言している企業を選ぶ
- 案件を断る権利があるか? → 本人の希望を聞かずに配属する企業は避ける
- 待機期間の給与保証は? → 待機中も基本給100%保証が基本
- 社員のキャリアパス実績は? → 「何年で何人が自社開発に転職したか」を聞く
ぼくが知人の転職活動を手伝ったとき、この5つを面接で質問するだけで、ブラックSES企業はほぼ見分けられた。回答を濁す企業は候補から外した。
このチェックリストの中で最も重要なのは①の「案件選択権の有無」。Dさんの会社は案件を選べなかったが、転職した同僚の会社は「3つの候補から選べる」制度があった。同じSESでも会社によって待遇は大きく異なる。「SES=全部ブラック」ではなく、「良いSES企業を選ぶ」という視点が重要だ。
面接時に聞くべき質問:「案件の選択権はありますか?」「エンジニアの希望はどの程度考慮されますか?」「直近1年で退職した人数は?」。この3つの質問で、その会社のSES環境の質がだいたい分かるとDさんは言っていた。
SESから自社開発・受託開発に転職するロードマップ
SESを「踏み台」として使うなら、入社した時点でゴールとスケジュールを決めておくべきだ。
ステップ1:入社〜6ヶ月 → 基礎スキルを現場で固める
最初の半年は、配属先の技術を徹底的に吸収する期間。ここで「この人はちゃんと仕事ができる」という評価を得ることが、次の現場や転職で効いてくる。
ステップ2:6ヶ月〜1年 → ポートフォリオを作り始める
業務外の時間で、個人プロジェクトを1つ完成させる。GitHub上で公開して、READMEに技術スタックと実装の工夫を書く。これが転職活動の武器になる。
ステップ3:1年〜1年半 → 転職エージェントに登録する
SES経験1年以上あれば、IT転職エージェントに登録できる。エージェントを通じて「自社開発企業」や「受託開発企業」の求人に応募する。ぼくのIT知人は3社のエージェントに登録して、2ヶ月で内定を獲得した。
IT転職エージェントの選び方は別記事で詳しくまとめている:
ステップ4:1年半〜2年 → 自社開発企業に転職
年収の目安は、SES時代+50〜150万円。実務経験1年半とポートフォリオがあれば、30代未経験からでも自社開発企業への転職は十分に狙える。
| 期間 | やること | ゴール |
|---|---|---|
| 0〜6ヶ月 | 現場で基礎固め | 「使える人」の評価を得る |
| 6〜12ヶ月 | 個人プロジェクト制作 | GitHubポートフォリオ完成 |
| 12〜18ヶ月 | 転職活動開始 | 自社開発企業から内定 |
| 18〜24ヶ月 | 自社開発に転職 | 年収+50〜150万円 |
未経験30代がSES以外でIT業界に入る方法
「SESは避けたいけど、IT業界には入りたい」という人に向けて、SES以外のルートを3つ紹介する。
ルート①:プログラミングスクール → 受託開発企業
スクールでポートフォリオを作り、受託開発企業に応募するルート。自社開発より採用ハードルが低い。スクールの転職サポートを使えば、30代未経験でも受託開発企業への内定実績がある。
ルート②:副業でWeb制作実績を作る → フリーランス or 転職
ぼく自身がこのルート。会社員を続けながらWeb制作の副業で実績を積んで、ポートフォリオ代わりにする方法。時間はかかるけど、リスクが低い。
ルート③:IT業界の非エンジニア職から入る
IT企業にはエンジニア以外にも、PMO、テスター、テクニカルサポートなどの職種がある。コードが書けなくても、IT業界で働きながら少しずつ技術を学ぶ方法もある。
📌 あわせて読みたい
30代未経験がIT業界に入る方法は限られているが、「不可能」ではない。ぼくの周りだけでも、31歳事務系→SaaS企業カスタマーサクセス(年収470→580万)、33歳営業→Web制作会社コーダー(年収500→420万→2年後550万)の事例がある。年収が一時的に下がるケースもあるが、IT業界に入ってからの年収上昇カーブは他業界より急だ。
転職エージェントに登録するべきタイミング
「もう少し準備してから」と思って先延ばしにする人が多いが、ぼくの周りで転職に成功した人は全員「準備が整う前に登録した」と言っていた。エージェント登録自体は5分で終わるし、最初の面談で「今の自分に何が足りないか」を教えてもらえる。つまり登録すること自体が準備の第一歩になる。
面談は完全無料で、「すぐに転職する気がなくても相談だけでOK」と公式に明記しているエージェントが多い。ぼくも副業を選ぶ前にエージェントに登録して市場価値を確認した。その結果「今は副業の方が効率的」と判断できたので、登録は決してムダにはならない。
まとめ:SESは「踏み台」として使えば武器になる
ここまで読んでくれてありがとう。
改めてポイントをまとめると:
- SESが「やめとけ」と言われる理由は、年収構造・スキル選択・帰属意識の3点に集約される
- 未経験からIT業界に入る「最初のステップ」としてなら、SESは有効な選択肢
- ただし入社前に「マージン率」「下請け構造」「案件拒否権」の3点は必ず確認する
- SESに入ったら「1年半〜2年で自社開発に転職する」のゴール設定が重要
- SESを避けたいなら、プログラミングスクール経由か副業実績経由のルートがある
ぼくが副業3年で学んだのは、「完璧な選択肢を探すより、今の選択肢の中で最善を選ぶ」こと。SESが合うかどうかは人による。まずはIT転職エージェントの無料面談で、自分に合ったキャリアパスを相談してみるといいよ。
→ 次に読むならこの記事:IT転職エージェントおすすめ6社を比較【2026年版】副業会社員の選び方ガイド
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